【HANA】パフォーマンス動画、コレオグラフィーとの違いは？初心者向け徹底解説！

7人組ガールズグループ、HANAの魅力といえば、息を呑むほどハイレベルなダンスパフォーマンス。彼女たちの公式YouTubeには様々なダンス動画がありますが、最近ファンになったばかりだと、こんな疑問が浮かびませんか？

「『パフォーマンスビデオ』と『コレオグラフィー動画』って、何が違うの？」
「たくさん種類があるけど、どういう視点で見ればいいんだろう？」

この記事はそんなあなたの疑問にお答えするために作成しました。そしてこれらの動画の違いを知るだけで、HANAのパフォーマンスの魅力を何倍にも深く味わえるようになるんです。

この記事では、以下のことについて解説していきます！

HANAの魅力を引き出す2大動画、「パフォーマンス」と「コレオグラフィー」の徹底比較
【補足知識】全ての基礎となる「ダンスプラクティス」とは？
HANAのダンス動画を120%楽しむためのレベル別鑑賞ガイド

最後まで読めば、あなたはもう立派な「HANAのパフォーマンス分析官」。彼女たちのダンスが持つ本当の凄さに、もっと夢中になること間違いなしです。

「パフォーマンスビデオ」とは？ステージの完成形を味わう動画

まずご紹介するのが「パフォーマンスビデオ（Performance Video）」です。

これは、音楽番組やコンサートのステージ上でのパフォーマンスを、純粋かつ途切れることなく見せるためのショーケース。いわば、彼女たちのパフォーマンスの「完成形」を提示する動画と言えます。

主な特徴

完璧な衣装とスタイリング：
アーティストはMVや音楽番組で着用する本番用のステージ衣装を身にまとい、ヘアメイクも完璧に施された状態で登場します。完成されたパフォーマーとしての人格が提示されます。
専用セット：
MVで使われたセットや、この動画のためだけに特別に設計された豪華なステージで撮影されます。ただし、MVに含まれる物語的なシーンや役者は登場せず、焦点は100%パフォーマンスに絞られます。
ハイブリッドなカメラワーク：
音楽番組のような、洗練された複数のカメラアングルを駆使して撮影されます。ライブショーのエネルギーと、メンバー一人ひとりのカリスマ性を捉えることを目指します。

主な目的

パフォーマンスビデオは、MVのストーリーなどによる中断なしに、振付とパフォーマンスの決定的で洗練されたバージョンを届けることを目的としています。

ファンは、ダンス、スタイリング、そしてアーティストのステージ上での存在感が一体となった最高の姿を存分に味わうことができます。

「コレオグラフィー動画」とは？振付の芸術性に浸る動画

次にご紹介するのが「コレオグラフィー動画（Choreography Video）」、通称「コレオ」です。

その主役は、ずばり「コレオグラフィー（振付）」そのもの。コレオ動画は、この振付という芸術を最も魅力的に見せるために制作された映像作品と言えるでしょう。

主な特徴

ダイナミックなカメラワーク：
静的な定点カメラとは対照的に、コレオ動画ではズーム、パン、カットといった多彩なカメラの動きが駆使されます。これにより、あるメンバーのキリングパートでの表情、鍵となる手の動き、ダンスが持つ感情的なニュアンスなどが効果的に強調されます。視聴者の視線を意図的に誘導し、振付の魅力を最大限に引き出すのです。
高められたプロダクション価値：
- スタイリング
  ステージ衣装とはまた違う、楽曲のコンセプトに合わせた統一感のあるスタイリッシュな衣装を着用します。
- ロケーション／セット
  曲や振付のムードを補完するような、視覚的に美しいロケーションや専用のセットで撮影されます。
- 照明
  ドラマティックな照明が用いられ、視覚的な魅力を高め、ダンサーのシルエットや筋肉の動きを際立たせます。

主な目的

コレオ動画の目的は、グループ全体の動きを見せつつ、クローズアップやダイナミックなアングルを織り交ぜることで、より映画的で芸術的に解釈されたダンスの姿を提供することです。

それ自体が独立した一つの映像芸術作品としての性格が強いと言えます。

スキルの源泉？「ダンスプラクティス」も知っておこう

HANAのチャンネルではメインではありませんが、ダンス動画の世界を語る上で欠かせないのが「ダンスプラクティス動画（Dance Practice Video）」、通称「ダンプラ」です。

これを理解すると、パフォーマンスビデオやコレオグラフィー動画の凄みがより一層わかります。

ダンプラは「ダンス練習動画」を意味し、加工されていない生のパフォーマンスを提示することを目的としたフォーマットです。

主な特徴

定点カメラ：
固定された広角カメラで撮影され、メンバー全員の動きとフォーメーションの変遷を一切見逃すことなく捉えます。
シンプルなスタジオと練習着：
余計な情報を削ぎ落とし、視聴者の意識を完全にダンサーの動きに集中させます。
生々しい音声：
床を踏むステップの音や息遣いなど、パフォーマンスのリアルな音が収録されることが多く、圧倒的な臨場感を生み出します。

なぜ知っておくべき？

このフォーマットは、アーティストの純粋なスキルをフィルターなしで証明するものです。

こうした地道な練習の先にあることを想像すると、彼女たちのステージがさらに輝いて見えるはずです。

一目でわかる！パフォーマンス、コレオグラフィー、ダンプラの違い

ここまで解説した3つの動画フォーマットの違いを、一目でわかるように表にまとめました。

スクロールできます

特徴	パフォーマンスビデオ	コレオグラフィー動画	ダンスプラクティス動画
主な目的	洗練されたステージの再現	芸術的な振付のフィーチャー	フィルターのかからないスキルの証明
カメラワーク	洗練されたテレビ番組風	ダイナミック、複数アングル	静的、固定（定点）
衣装・メイク	完全なステージ衣装とメイク	コーディネートされた衣装	練習着／カジュアルウェア
撮影場所	MVセットまたはサウンドステージ	美的なロケーション／セット	ダンススタジオ
音響体験	クリーンな楽曲トラック	クリーンな楽曲トラック	生音（楽曲＋足音／息遣い）
ファン価値	決定的なパフォーマンスの鑑賞	映画的な視聴体験、芸術性の享受	ダンス分析、学習、推し活

なぜ複数のバージョンが？ファンとアーティストにとっての価値

では、なぜHANAはこれほど多様なダンス動画を公開するのでしょうか？その背景には、ファンとアーティスト双方にとって明確なメリットが存在する、共生関係があります。

ファンの視点 – 多角的な魅力を深く知る

「推し」の解像度を上げる：
多様な動画は、ファンにとって最高の分析ツールです。パフォーマンスビデオではステージ上でのカリスマ性を、コレオグラフィー動画ではダンスへの芸術的なアプローチを、というように多角的に見ることで、好きなメンバー（推し）の表現の幅広さを深く知ることができます。
参加という要素：
ダンスの全体像が分かりやすいコレオグラフィー動画や、もし公開されればダンスプラクティス動画は、振付を覚えたいファンにとって最高の学習教材となります。

アーティストの視点 – スキルと世界観の証明

実力と芸術性の両立：
多様なフォーマットは、グループの持つ多面的な魅力を証明します。パフォーマンスビデオで完成されたアイドルとしての姿を見せ、コレオグラフィー動画で芸術的表現力を示す。これにより、HANAが単なるアイドルではなく、高いスキルを持つアーティスト集団であることを強く印象付けます。
戦略的なコンテンツの多様化：
複数のバージョンの動画を公開することは、非常に効率的なコンテンツ戦略です。新曲のプロモーション期間を延長し、YouTube上での露出を維持し、MV公開後もファンの関心を惹きつけ続けるための安定的なコンテンツ供給源となります。

違いがわかるだけでHANAのパフォーマンス鑑賞がレベルアップする方法

さて、いよいよ本題です。ここまで学んだ知識を活かして、HANAのダンス動画を最大限に楽しむための具体的な鑑賞方法を、3つのレベルに分けてご紹介します。

【レベル1】パフォーマンスとコレオグラフィーを見比べてみよう

まずやるべきことは、同じ楽曲の「パフォーマンスビデオ」と「コレオグラフィー動画」を続けて見比べることです。

おすすめの鑑賞例：「ROSE」

「ROSE」のパフォーマンスビデオを見る
まず、完璧に作り込まれた「ステージ」に没入しましょう。黒を基調としたシックな本番衣装、情熱的なライティング、そして観客を射抜くようなメンバーの視線。HANAが表現する「ROSE」の、強く美しい完成形に圧倒されるはずです。
続けて「ROSE」のコレオグラフィー動画を見る
興奮冷めやらぬうちに、今度はコレオ動画を見てください。衣装やセットは変わりますが、注目すべきはカメラワークです。パフォーマンスビデオよりもダンスのディテールや構成美を追うようにカメラが動いているのが分かるでしょうか？これにより、振付そのものが持つ芸術性や、メンバーのダンスの解釈がより深く見えてきます。この「表現方法の違い」に気づくことが、沼への第一歩です。

【レベル2】推しの「表現の違い」を発見する

いくつかの動画を見慣れてきたら、次は一人のメンバーに焦点を当て、各動画でどのように表現が違うかを観察してみましょう。

楽しみ方のポイント：

表情と視線の違い
パフォーマンスビデオでは「観客」を意識した表情や、ステージ全体を支配するような視線が見られるかもしれません。一方、コレオグラフィー動画では、振付の持つ感情に寄り添った、より内面的な表情が見られることがあります。推しの表情管理の巧みさに注目です。
ダンスの解釈の違い
同じ振付でも、ステージ衣装とスタイリッシュな衣装とでは、動きの見え方や本人の意識も変わるはずです。どちらの動画で、よりダイナミックに、あるいはより繊細に踊っているか。推しならではのダンスの解釈を探してみましょう。

【レベル3】アーティストHANAの創造性に触れる

HANAの魅力は、与えられた振付を完璧にこなすパフォーマーであるだけに留まりません。彼女たちは自らクリエイティブに関わる主体性を持ったアーティスト集団です。その片鱗は、特定の動画から深く読み解くことができます。

分析対象の動画：

「Burning Flower」のコレオグラフィー動画 (Member Choreographed Ver.)
この楽曲は、なんとメンバー自身が初めて振付を担当した記念碑的な作品です。この動画を見る際は、「これはHANA自身が生み出した表現なんだ」という視点を持つことが重要です。歌詞をどう解釈しダンスで表現したか、彼女たちらしい動きはどこか、などを考察してみましょう。
KOHARUの「カマキリダンス」
オーディションでメンバーのKOHARUが生み出し、SNSで話題となった「カマキリダンス」。これは彼女の独創性の象徴です。「Drop」などの楽曲の中にそのエッセンスがどう活かされているかを探すなど、彼女たちのルーツに触れることで、パフォーマンスへの理解はさらに深まります。